人狼審問

- The Neighbour Wolves -

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(1562)赫い屍の海で彼の人はわらう。 : 5日目 (1)
酒場の看板娘 ローズマリーは美術商 ヒューバートに投票しました
お嬢様 ヘンリエッタは墓守 ユージーンに投票しました
流れ者 ギルバートは美術商 ヒューバートに投票しました
美術商 ヒューバートは墓守 ユージーンに投票しました
墓守 ユージーンは美術商 ヒューバートに投票しました
村人は集会場に集まり誰を処刑すべきか話し合った……

美術商 ヒューバート に、3人が投票した。
墓守 ユージーン に、2人が投票した。

美術商 ヒューバート は、村人の手により処刑された……
美術商 ヒューバートは人狼だったようだ。
酒場の看板娘 ローズマリーは、墓守 ユージーンを占った……。
墓守 ユージーンは人間のようだ。
お嬢様 ヘンリエッタは、酒場の看板娘 ローズマリーに襲いかかった!
次の日の朝、酒場の看板娘 ローズマリーが無惨な姿で発見された。
現在の生存者は、お嬢様 ヘンリエッタ、流れ者 ギルバート、墓守 ユージーン、の3名。
墓守 ユージーンは、美術商 ヒューバートの首を斬った。
2006/06/20 23:35:07
お嬢様 ヘンリエッタ
[気配が消える。]

薔薇色?薔薇色?薔薇色?

[繰り返し呼ぶも「声」は応えない。]

…約束したのに…
許さない、許さない、許さないわ。
誰が薔薇色を殺したの?
私との約束を忘れてしまうほど其の人が「よかった」の?

[甘えるように囁かれる「声」に応える「声」はない。]
(*0)2006/06/20 23:38:14
学生 メイ
──う、ふ、ふ。

[亡者が笑う]
2006/06/20 23:38:48
墓守 ユージーン
[急に動きがおかしくなった目の前の相手を斬るのは、先程難しい事ではなかった。]

ククク・・・・
ハハ、ハハハハ!!!
げはっ・・・・っ・・ハハ!

[顔が半壊したまま、身を起こすと、心臓を刀で捻り抉る。胴を斬る。腕を足を縦横無尽に斬り刻んでいく。]
(0)2006/06/20 23:40:32
修道女 ステラ
[眼を細め]

獣の香りがする。
獣だわ。
獣ね。

[少女に振り向いて]

お客様よ。
お客様だわ。
2006/06/20 23:47:57
流れ者 ギルバート
─西部、街─

悪ぃね。こんなんまで貰っちゃってさ。

[中に鉄板を巻いたバンダナを頭に締めて、蕩けるような笑顔を振りまく。
火傷の痕はほぼ消え、今は「おばちゃん」から貰った衣服を身に着けている。
いかなる心境かは定かでないが、「おばちゃん」はあれから、仕入れた「肉」から剥ぎ取って保管していた衣服や装備を、この男に渡して着せたのだった。
蹴り足の動作を数度素早く繰り出し、新しく履いた安全靴の様子を見る。
す、と構えを解き、]

・・・・・ん。
じゃ、行って来っから。
元気で。

[何の衒いもなく「おばちゃん」の頬にキス。
あっけに取られて頬を染めたのを見ることもなく、旋風と化して疾走。]
(1)2006/06/20 23:48:14
流れ者 ギルバートは、「におい」を辿り、*疾駆*。
2006/06/20 23:50:57
学生 メイ
──う、ふ、ふ。

[嬉しそうにステラに笑いかけ]

──うれしいね。
──おともだち、たくさん。
──おきゃくさまには、おもてなし。
──おちゃとおかしを。

[ままごとのような手つきで「首」を玩ぶ]
2006/06/20 23:53:45
墓守 ユージーンは、仰向けに倒れた。ごほりと一度喀血。
2006/06/21 00:09:52
修道女 ステラ
お茶と、
お菓子。
そうね。
御持て成しね。
御持て成しだわ。

[少女の頭を撫でようとしている]

其の首は美味しいかしら。
美味しいかしらね。
2006/06/21 00:13:52
学生 メイ
──おいしいおかし。
──あかい、あかい。
──あかはしあわせのいろ、だから。
──しあわせのあじ。

[ぽーん、ぽーんと首を玩ぶ]
[痴愚の瞳で]
[白痴の笑みで]

──めしあがれ。
2006/06/21 00:17:00
墓守 ユージーン
[・・・暫くして。]
[瞼の裏にマリーの白い裸体が浮く。]

はぁ。
・・・・・・すっかり、忘れてたねぇ。

[うつ伏せになると、這い、地底湖にたどり着き、顔を洗う。]

そういや、名前も聞いちゃいなかった。
まぁ、この地下の何処かにゃいるだろが。

[額から顎先まで手で撫でる。]
(2)2006/06/21 00:20:45
墓守 ユージーンは、灰色の花嫁 マリーを探しに行く事にした。
2006/06/21 00:22:40
お嬢様 ヘンリエッタ
[其の女は長い重たげな常緑色の髪を微かに揺らし
 半分だけ覗く美しい面が少女を見つめる。]

くすくすくす…

[くるりと傘を回し地を蹴る。
 女の間合いへと近付けば女の脇に置かれた鞄が
 ざわり
 妙な気配を感じふいに足を止め其方に視線を投げる。]

其れ、なぁに?
愉しいものかしら?愉しいかしら?愉しい?

[ニタリと口元を歪め
 向かう先を鞄へと変え再び駆け出す。]
(3)2006/06/21 00:23:37
修道女 ステラ
ありがとう。
ありがとう。
うふふ。

[受け取って、血を舐める。
眼球に爪を立てて。
鴉はそれを啄ばんで]

貴方は食べないの?
食べないのかしら?
2006/06/21 00:25:36
墓守 ユージーンは、西南部へ続く地下坑道の奥より、疼く殺気のような匂いを感じた。
2006/06/21 00:32:22
学生 メイ
──たべていいの?
──えへへ。あかいね。あかい。
──いただきます。

[ぶちり──ぶちり]

──う、ふ、ふ。
2006/06/21 00:35:39
酒場の看板娘 ローズマリー
[最初のヘンリエッタの様子になんら感情を動かされた様子もなく。足元に放ったリボンの反動で、ヘンリエッタの方へ動く。

間合いを詰めてから、右手から複数本のリボンを放ち──、と思った瞬間、黒鞄の内側にいつもとは違った異変が起きたことに気付く。]
2006/06/21 00:35:46
酒場の看板娘 ローズマリー
──坊や?
どうかしたの、坊や?

[マリーが振り返るより速く、
ヘンリエッタが鞄の方へ駆け出す。]
2006/06/21 00:37:34
お嬢様 ヘンリエッタ
[女の両手足を、胸を、反面を、覆う黒いラバー製のリボンが
 ゆらりと浮き上がりかけたところで
 女も足元の鞄の変化に気付き
 少女の好奇心を孕んだ爛爛と輝く視線が注ぎ
 慌てて鞄へと意識を向け庇うように鞄を抱かかえる。
 女の狼狽を見て益々興味をそそられたのか
 大きな瞳がひらりと紅く煌き
 筋力強化して一足飛びに鞄へと向かう。]
(4)2006/06/21 00:42:30
墓守 ユージーン
[随分と皮膚が覆われてきている頬を顰める。]
[へらっと何時ものように笑って、・・・だらり。]
[と歩を進めようとしたが、虫の知らせというのか、ピンと、来た。]

あぁ。
生きてりゃいいが。如何だろか。

[マリーとヘンリエッタが相対している方向へと、疾る。]

兎も角も、生かすと決めた。
だから、生きててもらいたい。
殺すか否かは、その時次第。誰かになんざ、殺されますな。

[何かが前方で舞う。]
[闇の中に、それを凌駕する濃厚な赫の闇。]
[妖艶なる少女が、鮮やかに軽やかに舞っている。]
(5)2006/06/21 00:43:31
お嬢様 ヘンリエッタ
[ふわり
 漂うは一度だけ接触した薔薇色の薫り。]

コレが薔薇色を?

[僅かに意識が逸れる。]
(*1)2006/06/21 00:45:25
お嬢様 ヘンリエッタ
許さない、許さない、許さないわ。
薔薇色以外の人が私から奪うなんて、絶対に許さない。

[「声」はゆらりと怒りを孕む。]
(*2)2006/06/21 00:46:53
酒場の看板娘 ローズマリー
まさか──。
まさか、まさか、まさか。
嘘でしょう?

[慌てて鞄の方へ駆け戻る。
隙が出来る事等かまわずに、ヘンリエッタの好奇心を掻き立てる事にも無防備な姿。ただ、鞄を抱きかかえる。]
2006/06/21 00:48:31
お嬢様 ヘンリエッタは、墓守 ユージーンの纏う大切な人の薫りに一瞬だけ意識を向けた。
2006/06/21 00:50:39
酒場の看板娘 ローズマリー
[愛しい赤子をあやすように、癒そうとするかのように。鞄の中を青ざめた顔で、震えながら覗き込み──。]
2006/06/21 00:50:55
墓守 ユージーンは、お嬢様 ヘンリエッタに鮮やかな赫の殺意を感じ取った。
2006/06/21 00:55:11
酒場の看板娘 ローズマリー
[紅く美しい傲慢で獰猛な獣のように、瞳を爛々と輝かせた少女がマリーの大切な<坊や>を見ている。
本能的に、さらに鞄を抱え込むようにマリーは動き、]
2006/06/21 00:55:13
酒場の看板娘 ローズマリー
[形の良い眉を嘆きの形に顰める。
──鞄の中の異変──。
それは────マリーにとってはあってはならない──、]
2006/06/21 00:57:02
お嬢様 ヘンリエッタ
[甘い柔らかな妖婦の気配が一気に怒りを孕み
 大切そうに鞄を抱える女へと駆け寄る。]

もっと遊びたいけれど無理みたいだわ。

[振り返る女は少女の事など片手間と忘れていた様子で
 開かれた艶かしい唇に大きな瞳を細めるも
――斬……
 仕込み刀を一閃。
 片腕を切り落とす。
 女を包むリボンが女の腕を繋ぐのも気に留めず更に一閃。
 何処か不思議そうに少女を見つめる女に艶やかに笑む。]

沢山愛してあげられなくてごめんなさいね?

[薔薇色の唇を開きかけた女の唇に寄せ
 向かってくるリボンに切り刻まれながら
 胸元へと手を伸ばす手を伸ばす。]
(6)2006/06/21 01:01:05
修道女 ステラ
美味しい?
いいこね。
いいこだわ。

[くちり、と音を立てながら。
少女は亡者の眼で。
脳漿をかき混ぜながら。]

此処は闇だらけね。
獣の香りがするわ。
獣はまだかしら。
2006/06/21 01:01:36
墓守 ユージーン


[叫ぼうと思い、名前を知らないそれは、何も紡がない。]

[疾。]

[ヘンリエッタが伸ばした手へ向けて、刀を振るう。]
(7)2006/06/21 01:05:43
酒場の看板娘 ローズマリー
[少女の動きは只でさえマリーよりも幾分速い。
坊やに気を取られ動揺の淵に立っていたマリーの腕を、ヘンリエッタの仕込み刀が切り落とし、リボンが再生するよりも速く追撃が被さり──、]

──誰?

[鞄の異変と紅く鮮烈な悪夢に、マリーの中の記憶の何かが戻って来る。]
2006/06/21 01:07:33
酒場の看板娘 ローズマリー
[何も映さないエメラルドの瞳をヘンリエッタに向け、口唇をOの字に開く。
甘くやわらかい少女の感触──。]
2006/06/21 01:10:04
酒場の看板娘 ローズマリー






[────────────急速に戻る、記憶。]
2006/06/21 01:11:13
お嬢様 ヘンリエッタ
煩いわ、煩いわ、煩いわよ。

[メタリックな輝きを放ち硬化した肌は
 男のふるう刀を弾き
――グシャリ……
 リボンの間からねじ込んだ手が女の心臓を握り
 其の侭胸を突き破り紅くぬるりと血に染まった手は
 ぶちぶちと音を立てながら背中を突き破る。
 びくりと跳ねた女の口から零れる血飛沫を浴びる。]

…逝きなさい…

[手の中で小さく踊る心臓を握りつぶす。]
(8)2006/06/21 01:16:07
酒場の看板娘 ローズマリー
[マリーにも聞こえるユージーンの叫び声。
近くで交わる刃の音──。

コマ送りで走馬灯のように再生される過去の記憶と、すぐ傍にある現実の両方を同時には理解出来ずに。]
2006/06/21 01:19:57
酒場の看板娘 ローズマリー
[──あり得ないほど、熱いモノが体を駆け抜ける。
心臓が抜かれ、視界が今度は深紅に染まる──。]
2006/06/21 01:21:22
墓守 ユージーン
あぁ────。

[マリーの心臓が握りつぶされた。]
[その事実よりも何よりも。]









[笑みがこぼれた。]
(9)2006/06/21 01:22:12
学生 メイ
──おきゃくさま。
──う、ふ、ふ。
2006/06/21 01:22:41
墓守 ユージーン
煩い?

[ケラっと哂った。首をぐるり。]

さっきから喋ってるのは、そちらだねぇ。

[楽しげに楽しげに。]
[先程の血が傷が、まだ癒えぬというのに。]


なぁ。
名前を教えてくれよ。


[歓喜。]
[刀を、両に下げる。]
(10)2006/06/21 01:25:41
酒場の看板娘 ローズマリー
[深紅の闇の中で、]




[ユージーンが笑っている。]
[──その気配を感じて、笑みを返そうとした。]

[彼に。]
2006/06/21 01:25:58
酒場の看板娘 ローズマリー




       [彼が喜んでいる。]
2006/06/21 01:30:39
墓守 ユージーン
あぁ、それからもう、離しておくんな。
それは、一応、連れだから。
(11)2006/06/21 01:33:21
お嬢様 ヘンリエッタ
[ずるりと腕を引き抜く。
 手の中に残る肉片を食み
 薔薇色の唇は細い指をゆっくりと飲み込み
 ぬらりと抜き出す。]

こんなに美味しいのに…
残念ね、残念だわ、残念よ。
…せめてもの手向けよ…

[くるり反転した日傘より舞い踊る花弁は
 緩むリボンの隙間から其の内側へと滑り込む。
 女の肢体を包むリボンの間から
 どろりだらりぬらり
 溢れる血が溜まって薫りが辺りを包む。
 男の声に細い柳眉を微かに寄せて向き直る。]

私から薔薇色との約束を奪い、愛を囁く時間を奪うなんて…
意地悪ね、意地悪だわ、意地悪よ。
其の上名も名乗らずに尋ねるなんて、礼儀知らずなのね。
私はヘンリエッタ。
(12)2006/06/21 01:35:31
学生 メイ

                          ────けもの?
[ぶるり、と身震い]
[それは歓喜故か恐怖故か]
2006/06/21 01:39:16
酒場の看板娘 ローズマリー
[切り刻まれる白い肉体。
一番懐かしい、自分の血の匂いが煙るようにあたり一面に。


紅い、紅い、紅い、紅い。
世界は紅く、懐かしく、そして──。


──死の淵が近い。]
2006/06/21 01:40:50
墓守 ユージーン
ハッハッハァ!
愉しいなぁ。
面白い事を言うなぁ。

意地悪か。なら殺すかい?
地獄へ叩き込むような血みどろの殺し合いを呉れるのかい?

あぁ。名前。
そんなもの必要なのかい。
こんな俺のこんな名前を。

[へらっ]

じゃあ遣ろうじゃないか。
俺の名前は、ユージーン。
ジーンとでも、ご自由に。
(13)2006/06/21 01:41:49
墓守 ユージーンは、マリーを見て呟く。「あぁ、可哀相に。」
2006/06/21 01:42:35
酒場の看板娘 ローズマリー
私が死ねば坊やの所へ逝けるのね?
2006/06/21 01:42:52
酒場の看板娘 ローズマリー
[笑おうとしたマリーの口元から溢れる血も深紅。]
2006/06/21 01:44:18
お嬢様 ヘンリエッタ
[へらへらとした男の様子にひらりと大きな瞳が紅く煌く。]

ジーン…

[冷たく一度きり其の名を紡ぐ。]

可哀想?そうよ、可哀想だわ。
本当ならもっと沢山愛し合う筈だったのに。
薔薇色とだって約束したのに。
ジーンが邪魔をしたのよ。

[空気すら燃やし尽くしそうな怒り。]

許さない、許さない、許さないわ。
そうよ…殺すの…
愛なんて一欠けらもあげない。

[ゆらり
 仕込み刀を構える。]
(14)2006/06/21 01:51:07
酒場の看板娘 ローズマリー
[激痛に燃え波打つ体に、ユージーンの声が染み込む水のように心地良く響く。]

──あぁ、可哀相なのは本当は、

[そこでマリーの意識は*一旦途切れた*。]
2006/06/21 01:58:17
墓守 ユージーン
あぁあぁ。
これだから何も知らない子供は性質が悪い。
誰だったっけねぇ。
誰かが言ってたっけねぇ。
子供は躾が肝心だ。子供は獣とおんなじだ。躾けられて人間に。なるって話だったかね。

あぁあぁ、全く愛なんて。簡単に言っちゃいけねぇや。

この人はね、ご主人様とやらに全てを捧げてらっしゃるのさ。
だから、ヘンリエッタのような餓鬼。
愛し合うなど、無駄も無駄。
あり得ないったらありゃしねぇ。
こいつはホント、笑えるねぇ。

何せ、ご主人様に会う為にゃ、自分を殺せと死を望む。それくらい潔いったら、いい方だ。
エッタのような餓鬼にゃ、何年経っても絶対に。何十年と何百年、経っても愛し合えっこねぇ。

ハハハ!見えてないお子様は、駄目だなぁ。

[少女の怒りの炎に油を注ぐように、ケラケラと哂う。]
(15)2006/06/21 02:02:46
学生 メイ
[愈々近くなる"気配"に無邪気に喜び]

──おきゃくさま、おきゃくさま。
──もうすぐそこまで。
──きてる、きてるよ。
──う、ふ、ふ。
──あかいはな。

[脳漿で手も顔もべとべとに汚して*笑う*]
2006/06/21 02:04:00
美術商 ヒューバート
[首を失った悪鬼は、弾みながら見る。
 視界が速い・・・速い・・・速い・・・。
 だが、速いのは自分だけ。感覚だけ暴走している]
2006/06/21 02:04:13
お嬢様 ヘンリエッタ
[紡がれる言葉に耳障りな笑い声に
 怒りのあまりひらりと紅い瞳が煌く。]

判ってないのはジーンの方よ。
お父様の教えまで愚弄するのね?

[空気は焼き切れそうなれど
 声音は何処までも暗く冷たい。]

…死になさい…

[其れは、宣告。
 次の瞬間くるりと反転して日傘を回し閉じ
 薔薇の花弁が男に向かうのを追いかけるよう
 地を蹴り一気に間合いを詰め
 同時にふるわれる仕込み刀は三閃。]
(16)2006/06/21 02:16:44
墓守 ユージーン
ハハハ!
お父様ねぇ。

「それは本当にヘンリエッタを愛してたのかねぇ?」

[嘲る。相手を沸騰させ、一気に凍らせ、殺意を高める為に。]

なぁ、その教えとやらは本当に。
ヘンリエッタの為だった?

[ケラケラ]
[薔薇の薄い刃に似た花弁が、襲う。]
[眸を細め、敢えて、避けない。]

なぁ、本当かい?本当かい?

[三閃を右の刀で流し受け、]
[重い一打を左の刃引の刀で腹へと遣る。]
(17)2006/06/21 02:34:35
墓守 ユージーン
なぁなぁ、ちょっとした勝負をしないかねぇ?
この島にゃ、生きる人間はもう少ない。
幾十人ほどくらいだろ。
なぁ、生きてる奴を皆殺し、そのまま殺し合いをしないかい?

まだまだ生きてる選りすぐり。「強い奴ら」を皆殺し。
まだ生きてりゃ互いにさ。

なぁなぁ、明日、殺そうや。
数多の血で染め上げられた島の上。
殺し合おうとしないかい?

あぁあぁまさか、可愛いエッタ。
畏れて怯えてこのような。申し出断りゃしないよな。

途中で死んだりしないよな?
(18)2006/06/21 02:35:36
墓守 ユージーンは、「俺はエッタを殺そうか。最後に最後に殺そうか。」
2006/06/21 02:41:30
墓守 ユージーンは、ケラケラと哂っている。哂う。
2006/06/21 02:41:39
お嬢様 ヘンリエッタ
[重い刀の一撃を日傘がいなす。
 爛爛と輝く獣の瞳は怒りに揺れる。]

…いい加減に其の煩い口を閉じて頂戴…

[冷ややかな声と視線。
 男の提案に長い睫毛が微かに揺れる。]

ジーンは私が殺すの。
他の人に殺させたりしない。
お父様を愚弄した事、冷たい死をもって償いなさい。

[強化した足が地を蹴る。
 其れは悪鬼と呼ばれた男に届きそうなスピード。
 仕込み刀を一閃。
 身を翻しふわりとドレスの裾を翻し
 日傘の先端を心の臓に向け一突き。]
(19)2006/06/21 02:55:41
墓守 ユージーン
はぁ?

[直線的に詰める行動は、動きは単純。]
[一瞬、「消えた」と思えた瞬間に、仕込み刀を右の刀で受ける。日傘を振るう時にはスピードが緩い。地面の下に下げていた左の刀で日傘を打ち払った。]

ハハ。
馬鹿だなぁ。エッタエッタ、ヘンリエッタ。

[嘲笑う。この上なく。]

俺が死ぬかねぇ?あぁ、途中で死ぬかもしれねぇ。
じゃあ、エッタが先に殺せばいい。俺以外の奴をねぇ。
それに、俺が死ぬかねぇ?
こんな目の前に、とても愉しい愉しい奴がいる。
死ぬわきゃないねぇ。

ハハハハハ!
愉しみは復讐は殺意は、伸ばせば伸ばす程、甘美だ。

[ヘンリエッタの喉に向け、突き。だがそれはフェイント。喉元で垂直に方向転換。顎を抉り眸を*襲おうとした。*]
(20)2006/06/21 03:13:49
お嬢様 ヘンリエッタ
[耳障りな嗤い声に冷たい視線を注ぐも
 其の言葉に小さく溜息を漏らし柳眉を寄せ呟く。]

本当に…あんなに美味しいご馳走はもう居ないかも知れない…
もっともっとゆっくり味わえば良かった。

[薔薇色の唇が細い指の小さな爪を噛み脳裏を過ぎるは漆黒の羽根を持つ女。]

愛のない殺し合いに興味はないわ。
でもジーンの言う事は少しだけ正しいのかも知れない…

[顔をあげれば喉元に走る刃に身を翻すも
 見越したように大きな瞳に迫る。
 仕込み刀を持つ手を添えて日傘の柄で受け流す。
――パチン……
 仕込み刀を仕舞いくるりと回し開く。]

ジーンを殺すのは他の誰でもなくこの私よ、何があっても生き延びなさい。

[踵を返しくるくると日傘を弄びながら深紅の少女は*全てを殺しに行った*]
(21)2006/06/21 04:05:22
お嬢様 ヘンリエッタ
 冷たい死をもって償うに値する大罪を犯した男。
 殺された薔薇色と
 愛してあげられなかったご馳走へ。
――復讐は伸ばせば伸ばす程に甘美――
 其れは相応しい手向けかも知れない。
2006/06/21 04:54:49
お嬢様 ヘンリエッタ
[地下坑道を歩く少女の瞳は紅く紅く紅く。
 怒りは冷め遣らぬまま
 夜の明け白んだ空の見える所まで来れば
 光を背負って立つ男を一瞥。]

ジーンを殺すまで愛はないわ…消えなさい…

[目にも止まらぬ速さで迫る男を
 強化された瞳が捕らえる。
――斬……
 居合い切りでダガーを持った腕を一閃。
 とさり
 地面に腕が落ちる。]
(*3)2006/06/21 05:02:54
お嬢様 ヘンリエッタ
[噴出す飛沫にすら興味を示さず
 新たな腕を生やし拳を向けてくる男を前に身を屈め
――斬、斬、斬……
 つばめ返し。
 強化とは別の剣術としての速さ。
 伸ばされた腕の肘から先
 中指から左右に三本に割れ中空を舞う。
 突き出す日傘をいなされながら身を翻し
 足払いをギリギリ反応して飛んでかわし
 逆に男のスピードから軌道を見て膝に足を落とす。
――ベキッ……
 男の足が通常と逆方向に曲がる。]
(*4)2006/06/21 05:24:08
お嬢様 ヘンリエッタ
[再度腕を再生しながら残った腕が伸びてくるも
 足の再生が終わらずに鈍い。
 ひらりと腕をかわしながら懐へ飛び込み
 日傘の先端を男の喉下へ突き上げる。
――ブシュ……
 再生した腕が振り下ろされるのにてらりと硬化して
 受ければ男の拳が潰れる。
 蹴り上げられる足を鳩尾に喰らい吹き飛ばされながら
 刺した日傘を上から下へと振り下ろす。
 本来は切る用途ではない其れは
 ざりざりと男の気管から食道を破る。
――ズザザァァァ……
 地に手をつき受身を取って再度駆ける。]
(*5)2006/06/21 05:35:58
お嬢様 ヘンリエッタ
[ヒューヒューと空気を漏らしながらも
 男は再生していく。
 足が回復しても酸素が足りないのか
 動きは矢張り最初ほど早くない。
 刀の間合いへ踏み込み仕込み刀が首を狙う
 と見せかけて日傘の先端が避ける先へ瞳を突く。
 先ほどジーンの見せた技を盗み
 更に迫る腕に軌道を変えた仕込み刀を一閃。
 三度男の腕を切り落とす。]
(*6)2006/06/21 05:47:06
お嬢様 ヘンリエッタ
[突き刺した日傘を更に深く押し込み
 もがく男ががむしゃらにふるう腕を硬化して受け
――斬……
 腰から胴体を切り離す。
 どろりべちゃりぐちゃり
 内臓をぶちまけながら下半身が倒れる。
 日傘に突き刺さったまま痙攣を繰り返す上半身を
 ひゅと日傘を振って壁に投げつける。
 地を這う男の前に立ち冷たい目が見下ろす。]

……、……。

[――グシャリ……
 頭を踏み潰す。
――パチン……
 仕込み刀を仕舞いまるで墓前に花を添えるように
 次を殺しに*歩き始めた*]
(*7)2006/06/21 06:19:16
流れ者 ギルバート
……
But your love flows through
Though I lie here senseless
I burn for you
I burn for you
I burn for you
(22)2006/06/21 10:32:11
流れ者 ギルバート
─地下坑道(西部/中央区病院地下)─

[薄暗い廊下を抜け、においを辿り、地下に開いた坑道へと直結する穴へ。
その深く昏い坑の淵に立つ。
唇には歪んだ笑み。]

A−Hah.

[待ち受けるものが何であるかも気に留めず。
ただただ、己の求める「あの男」の影のみを追い。
母の胎内のような闇黒の中へ。]
(23)2006/06/21 10:32:52
流れ者 ギルバート
焦がれている、お前に。
恋焦がれている、お前に。

瞬間を永遠に変えるため。

焦がれている。
お前に。
2006/06/21 10:35:21
流れ者 ギルバートは、墓守 ユージーンの後を追い、地下坑道へと。
2006/06/21 10:36:18
墓守 ユージーン
─地底湖─

あぁ。
本当にいい子だなぁ。

[暫くヘンリエッタを見送り。喉を鳴らして笑み零す。]

申し訳ねぇや。
一応は、生かすと決めたのに。
心の臓を抉られて。体までこの有様。

[エッタのいう「愛」とやらの花弁で切り刻まれた赫い海に浮く白い裸体に眸を送り。屈み込む。続いて傍らの鞄へと視線を送った。]

あぁ、坊やとやらを守ろうとしたんだねぇ。
坊や坊や。ママがいなくて。哀しいかい。哀しいかい。

[一息つき、リボンを手にとってみるも反応はない。]
[黒い鞄へと声かけつ、男物のシャツの下、心臓があった穴をリボンで覆ってみる。創だらけのマリーの全身を覆ってみる。剥がれないようにと時折縛りながら。]
(24)2006/06/21 12:03:12
学生 メイ
――う、ふ、ふ。

[亡者は鴉と舞い遊ぶ]

――――。

[が、不意にその動きを止め、虚ろな視線を漂わせる]

――なんだろう。

[におい]
[微かなにおいが]

――だぁれ?

[幼女の声音で闇に問う]
2006/06/21 12:15:41
流れ者 ギルバートは、次第ににおいが新しく強くなってきたのを感じている。
2006/06/21 12:18:42
墓守 ユージーン
・・・・・あぁ。
せめて、見晴らしがいい所に置いて遣ろうな。

[ほぼ全てのリボンを巻きつけ動かしやすくなったマリー。そのマリーを担ぎ上げると物言わぬ鞄へと手を伸ばした。何も反応はないようだ。]
[ふと。その鞄の留め具へと手を伸ばした。それでも反応はない。]


[中を覗き込むと、───嗚呼。]


[そこには出刃包丁と]
[標本のように液体が入った容器。]
[そこに不健康そうな色をした赤子が入っていた。]

あぁ、これが坊やかい。
とてもよく眠ってるねぇ。

[眸を細めて。]
[地上へと出る路を探し始めた。マリーの血がじとりと染みる。]
(25)2006/06/21 12:19:30
墓守 ユージーンは、流れ者 ギルバートの方向とは逆に歩き始めているようだ。───地上、中央部へ。
2006/06/21 12:20:08
流れ者 ギルバートは、奥から漂う水の臭いを嗅ぎ取った。
2006/06/21 12:25:17
流れ者 ギルバートは、墓守 ユージーンが、一際冷気と湿気の高い方へと進んでいったのを知る。
2006/06/21 12:29:24
学生 メイ
[亡者は、ひたと虚空に視線を*漂わせている*]
2006/06/21 12:36:24
墓守 ユージーン
[辺り一面を木々が覆い尽くしている。どうやら此処は島の中央の森らしい。丁度円筒状の建物があり、其方へと向かう。]

まぁ。俺は高い所が好きなんで。
そちらは好きか分からないが。此処に置かれりゃ運がよけりゃ鴉も来ましょ。でないなら、風葬になるかねぇ。
此処からなら遠くの島も見えるだろ。まぁ、数ヶ月しかいれないかもしれないが。
・・・・坊やは、送り届けまさ。
そのご主人とやらの誤解もね。解いてやりまさ。

こう見えても、義理は固いんだわ。
関わっちまったら、捨ておけねぇ。

[屋上へとマリーを座らせるように横たえると、その顔を幾つもの島が見える方へと向けた。黒いラバー製のリボンでぐるぐる巻きの彼女はまるで人形のように動きもしない。]

[ユージーンは鞄を持ちあげると、踵を返した。]
(26)2006/06/21 12:36:57
墓守 ユージーンは、「・・・・・この島にご主人がいなけりゃいいが。」
2006/06/21 12:38:20
墓守 ユージーンは、やや不安そうに鞄を見た。黒鞄は沈黙したままだ。
2006/06/21 12:38:46
墓守 ユージーンは、「あんな事、言うんじゃなかったかねぇ。」
2006/06/21 12:40:14
墓守 ユージーンは、後悔はしてないが頭を悩ませた。だが、大丈夫だろと開き直った。
2006/06/21 12:42:45
流れ者 ギルバート
─地底湖、西部─

・・・・・・・。

[湖岸に残されたいくつかのにおいから、ユージーン以外の既知のにおいを嗅ぎ取り、僅か眉を顰め。
灰色の花嫁。顔を隠した狂女。
においから、ユージーンが女を追う形で移動し、しかも鮮度からみてほぼ同時であったことが伺える。
みきり、と眉間の皺が深くなる。]
(27)2006/06/21 12:58:14
流れ者 ギルバートは、途中、二人の匂いがヘンリエッタの匂いと交差したのを感じる。
2006/06/21 13:01:38
流れ者 ギルバートは、血溜まりに薔薇の花弁が浮かんでいるのを発見した。
2006/06/21 13:03:17
流れ者 ギルバートは、更に男の匂いを辿り──地上へと。
2006/06/21 13:04:07
流れ者 ギルバートは、森の中で、黒い鞄を持った「あの男」を見つけた。
2006/06/21 13:09:35
流れ者 ギルバートは、笑みに歪んだ唇に何処となく至福のいろを漂わせ。
2006/06/21 13:15:13
流れ者 ギルバートは、墓守 ユージーンへとゆったりとした足取りで近付いて行く。
2006/06/21 13:15:47
墓守 ユージーン
―中央部、森―

おやまぁ、人喰い。
生きてたか。

[さして興味も引かないような眸で見やった。]
[至福の色を浮かべている目の前の男。鞄を左手に持ち、刃文が浮いた刀を右手に持っている。刃引の刀は、…此方に移動してきた時にだろうか…何時の間にか背に紐で軽く結わえている。]
(28)2006/06/21 13:20:20
流れ者 ギルバートは、墓守 ユージーンに話の続きを促した。
2006/06/21 13:26:24
流れ者 ギルバート
─中央部、森─

[辺り一帯は樹木が密集して生い茂っている。
求める男は、その中に立つ円筒形の建物を出て歩いてきたところのようだった。
その傍には、あの狂女の姿はないようだったが、代わりに彼女が肌身離さず携えていた黒鞄がその手に握られていた。]

Hey!!
オニイサン、元気してた?

[眼を細め牙を剥き出し、ニヤリと微笑みかけながら。
殺気はなく、非常に愉しげな、それでいてどことなく剣呑な嗤い。]
(29)2006/06/21 13:26:28
流れ者 ギルバート
ソノ気にさせるとしつこいっつったっしょ?
アンタとヤりたくて追って来たんだ。
随分探したさぁ。

・・・ところで。
あのオネエチャンは?死んだ?
アンタが殺したの?
それともヘンリエッタとか言うチビジャリ?
(30)2006/06/21 13:30:13
墓守 ユージーン
とりあえず、斬っとくか。

[本来の得意である刀の切っ先を下にしたまま、ゆらりと足をギルバートに踏み出した。]
(31)2006/06/21 13:30:13
墓守 ユージーンは、流れ者 ギルバートに、へらりと笑った。
2006/06/21 13:34:16
流れ者 ギルバート
[すぅっとその眸が黄金の輝きを得て。
貌からは皮膜が剥がれ落ちるように表情が消え。
ぎらぎらと熱望するもののみが放つ熱持て、男を見つめる。]

──名前を。
お前の、名前を教えてくれ。
(32)2006/06/21 13:35:04
墓守 ユージーン
邪魔だなぁ。
こういう奴はさっさと早い目に始末しとくに限る。
こんな弱そうな奴はねぇ。
(33)2006/06/21 13:35:56
墓守 ユージーンは、流れ者 ギルバートの表情の変化を見てとる。くきりと首を鳴らした。
2006/06/21 13:36:48
墓守 ユージーン
どいつもこいつも名前が欲しいか?
あぁ下らねぇや。俺の名前なんて下らねぇのに。

聞きたけりゃ殺して奪えと言いたいが。
まぁいいや。

ユージーン。ジーンと言う。
あぁ、そっちの名前は要らねぇや。
必要ないから聞きたくもねぇ。
どうせ此処で死ぬからな。
(34)2006/06/21 13:41:48
墓守 ユージーンは、鞄を木の根元へ置くと、ギルバートへ向かい*疾った。*
2006/06/21 13:42:38
流れ者 ギルバート
求めている。
愛を。
瞬間を、永遠に変える、愛を。

欲しいものは、一夜限りの快楽では、ない。
生涯に続く、愛を。
殺戮の舞踏を。

撚り合わされた糸のごとく。
生涯に渡る闘いを。

だから。
お前をくれ。
お前の血を肉を魂を心をくれ。
お前が心に掛けたもの、お前が触れたもの、
全部、
全部、
全部。

お前は永遠に相応しいか?
(35)2006/06/21 13:47:51
流れ者 ギルバート
[挑発など気にも留めず、半眼に見開いた眸で、ただただひたすらに男を凝視し。
両足を肩幅ほどの広さに拡げ、ダガーを持つ手もだらりと垂らし。
疾りくる男を待ち受ける。]

──ユージーン。

[噛み締めるように、ぽつり、と呟く。]
(36)2006/06/21 13:55:34
お嬢様 ヘンリエッタ
[対象に対する愛ではなく
 亡き人に対する愛故の殺戮。
 研ぎ澄まされ昇華されていく想い。]
2006/06/21 15:42:36
お嬢様 ヘンリエッタ
[生温い潮の風を受けて其の男の長い黒髪が揺れ
 振り返らぬまま少女にかける声が風に運ばれる。]

そう?そうね、そうかも知れないわね。
墓前に添える花を摘みにきたの。

[言い終わるより先に仕込み刀を引き抜き飛び掛る。
 其の男は握る長い長い刀を鞘から抜きもせずに少女の刀を弾き
 其の侭の勢いで少女の足元を薙ぎ払おうとするのに
 ふわりと跳び開いたままの日傘を反転。
 ひらり
 舞う花弁が飛び退く男に追い縋る。]
(*8)2006/06/21 16:03:45
お嬢様 ヘンリエッタ
[其の男は流れる動作で刀を引き抜き一枚残らず花弁を斬り払う。
 日傘を回し花弁の戻るのを迎えるように
 其の男の喉元に日傘の先端を向ける。
 するりと避けた其の男の長い刀の間合い
――キィン、キィン、キィン……
 競り合う音が響き渡る。
――ザッ……
 僅か、広がった間を地を蹴り一気に詰め
 跳ぶ。
 其の男のふるう一閃
 強化した足が己の影を踏み台に更に跳ぶ。]
(*9)2006/06/21 16:12:32
修道女 ステラ
[つと立ち上がり]

殺し合い。
お祭りね。
お祭りだわ。

お祭りも、終焉が近づくわ。
近づくのね。
あのこは、此処へ来るかしら。
来るのかしらね。
宝石の子。
私を食らった子は。

[唇だけで、其の名を呼ぶ]
2006/06/21 16:15:51
お嬢様 ヘンリエッタ
[日傘を反転に回し閉じ
 降り注ぐ薔薇の花弁と共に
 先端は其の男の瞳を狙う。
 其の男は大振りから返す刀を向け
 辛うじて日傘の軌道を変えるも
 紅い花弁よりも紅い無数を線を浮かび上がらせる。
 と、と地に降り立つや
 ドレスの裾をひるがえし更に其の男へと切りかかり
 一閃、一閃、一閃、一閃、一閃…
 長刀と鞘、仕込み刀と日傘
 斬り合う。]
(*10)2006/06/21 16:19:21
修道女 ステラ
誰が死ぬのかしら。
誰が殺すのかしら。
誰も生きないのかしら。
誰も死ぬのかしら。
誰もいなくなるのかしら。
誰か、
誰か、
誰か。

[歌うように]

冥府は静かね。

[鴉は嗤う。]
2006/06/21 16:21:52
お嬢様 ヘンリエッタ
[互いに跳び退く。
 両手に獲物を構え睨みあい動かない。
――サァ……
 上空を飛ぶ鴎の影
 生温い潮風
 沈みかけた夕日を受け紅い瞳が煌く。]
(*11)2006/06/21 17:19:03
お嬢様 ヘンリエッタ
[同時に地を蹴り
 瞬間、日傘を投げつけ其の男の鞘がはじく。
 きらり
 愛しい女の細い銀糸が夕日に照らされ
 はじかれた日傘を手繰り寄せながら
 強化されたスピードで仕込み刀が
――斬、斬、斬、斬、斬、斬……
 長刀と鞘をもって防がれるのに
 胸元目掛け日傘を突き出す。
――ザシュ……
 鮮血が舞うより早く日傘を開く。]
(*12)2006/06/21 17:37:26
お嬢様 ヘンリエッタ
[つりあげた口の端から血を溢し其の男が嗤う。
 日傘を引き抜くと同時に
――斬……
 仕込み刀を一閃。
 其の男の首は弧を描きぽちゃりと海へ投げ出される。
 降り注ぐ血の雨を受け
 漆黒の日傘に浮かぶ深紅の薔薇は更に紅く染まる。
 倒れる身体を気にも留めず踏みつけ
 くるくると日傘を弄び次を殺しに行く。]
(*13)2006/06/21 17:48:53
お嬢様 ヘンリエッタ
[腐敗臭の漂う繁華街とは名ばかりの地。
 其処此処に転がる亡骸と集る蟲。
 通りを歩けば向かいより出は長身の女。
 少女を一瞥するのに冷たい視線を返し
 何の興味も示さないまま無言のまま駆ける。
 女の体躯からは不自然な程に大きい
 振り下ろされる巨大なハンマーをひらりと避け
 其の先に待ち構えるもう一方の腕に一閃。
 女の腕がぐにゃりと伸び
 更に仕込み刀をふるうもぐにゃぐにゃと伸び続け
 少女の腹を貫く。]
(*14)2006/06/21 17:58:51
お嬢様 ヘンリエッタ
[掻き混ぜられる内臓の感触。
 こぷり
 血を吐きながらてらりと硬化。
 腹に埋まっていた女の手を飲み込み傷は消える。
 女は己の手のなくなったのにくつりと嗤い
 ハンマーを水平にふるう。
――ガキィン……
 仕込み刀で受け止めながら吹っ飛ぶ。
 くるりと身を翻し着地と同時に身を低くして
 風のように駆ける。]
(*15)2006/06/21 18:04:17
お嬢様 ヘンリエッタ
[見越したように振り下ろされるハンマーの手前で跳ぶ。
 ハンマーの上に立ち女の首へ仕込み刀を一閃。
――斬……
 ぐにゃりと伸びた女の喉下
 伸びていない部分へ日傘の先端を突きつける。
 ぶすりと通常よりも硬い肉の感触。
 ハンマーを振り回し女が退くのを追いかけ
――斬、斬、斬……
 ぐにゃりぐにゃりと伸びる身体の起点を
 次々と日傘の先端が刺し貫く。]
(*16)2006/06/21 18:10:04
お嬢様 ヘンリエッタ
[血塗れとなりながら女はケタケタ嗤う。
 ぐにゃりぐにゃりと伸び続けた身体は
 既にとぐろを巻く蛇か数多の足をもつ軟体生物の如く
 うねうねと触手の蠢く塊と化し人の原型を留めていない。
 頭上より振り下ろされるハンマーを避けようと跳べば
 伸びた身体に足を捉われ咄嗟に硬化。
 半身が地面に埋まる。
 更にハンマーを振り下ろそうとするのに
 くるり
 日傘を反転させる。
 舞い踊る花弁が女だったものへと襲い掛かり
 切り裂く。]
(*17)2006/06/21 18:22:39
お嬢様 ヘンリエッタ
[ぼたぼたと降り注ぐ肉片。
 聴覚を強化しぐるりと辺りの気配を伺い
 ずるりと地より這い出てぱたぱたとドレスを払う。]

私が花を摘み終えるまで、大人しく待っていなさい。
勝手に死んでは駄目よ、駄目、駄目。

[静かな声が呟く。
――パチン
 仕込み刀を仕舞い日傘をくるり。
 薔薇の花弁が日傘に舞い戻るのを引き連れて
 手向けの花を摘み歩く。]
(*18)2006/06/21 18:37:42
お嬢様 ヘンリエッタ
[ひらりひらり
 ドレスの裾の柔らかなレースをはためかせ歩く。
 ジィジィと割れた蛍光灯が啼く廊下
 古ぼけひび割れたコンクリートの壁
 少女の気配に怯え丸々と太った鼠達は
 沈みかけた船から身を投げるように建物の外へ。
 廊下に洩れ耳に届く美しい音色。
――ギィィ……
 珍しく残っていた扉を開けば窓際に腰掛け
 海を眺めながら謳っていた男が振り返り
 嗤う。]
(*19)2006/06/21 18:49:05
お嬢様 ヘンリエッタ
[欠片も殺意を見せず
 なんの前動作も溜めもなく
 放たれたナイフは少女の眉間を狙うのを
 細い人差し指と中指で挟み止め
 大きな瞳を猫のように細め小首を傾げる。]

そうね。
良いわ、良いわね、良いわよね。
私も唄は嫌いじゃないわ。
今は謳う気になれないけれど。

[手の中でナイフを弄び視線は男を捉えたまま
――ダン……
 壁に投げつける。
 縫い付けられ蠢く毒蜘蛛。
 ダラダラと緑色の体液ですすけた壁を濡らす。]
(*20)2006/06/21 19:06:52
お嬢様 ヘンリエッタ
[男はちらと毒蜘蛛を一瞥し
 眉根を寄せ少女に視線を戻す。
 其の瞳は感情を映さないコーンフラワーブルーの輝き。
 男が、嗤う。
 いびつに口元だけが歪む。]

ジーンを殺すまで愛はないわ。

[かけられた言葉に返す声は静かに研ぎ澄まされ
 純粋で艶やかな殺意だけを湛える。]

…消えなさい…

[仕込み刀を引き抜く。]
(*21)2006/06/21 19:28:43
お嬢様 ヘンリエッタ
[地を蹴り男の間合いへと踏み込み
 ざわり
 空気がざわめくのに跳ぶ。
 少女の居る筈だった空間がキラキラと煌く。
――パラパラ……
 遠慮がちな音を立てて凍りついた空気が落ちる。
 中空で身を翻し強化した肉体で天井を蹴り
 舞い躍る薔薇の花弁を引きつれ仕込み刀を一閃。
 掻き消えた男は部屋の対角線上に現れる。]
(*22)2006/06/21 19:42:16
学生 メイ
――う、ふ、ふ。
――たくさんたくさん、しんでくね。

――ねぇすてら。

――おともだち、できる?
2006/06/21 19:57:39
お嬢様 ヘンリエッタ
[ゆっくりと男に向き直り
 紅い瞳がひらりと光を走らせる。
 ふわりひらり
 花弁が宙を舞い男に向かう。
 ぴしぴしと繊細な音色を紡ぎ花弁が凍り落ちる。
 くるりと日傘を回し閉じ花弁を舞い戻す。
 閉じた日傘を投げつけ男が消えるのに気配を探り
――斬……
 仕込み刀が現れる空間を切り裂く。]
(*23)2006/06/21 19:59:08
酒場の看板娘 ローズマリー
[粘液質の紅い闇の中、朽ち果てたような灰色のドレスを着た女が佇んでいる。ベールの影で顔は見えないが、その顔はレースで縁取りされた黒いラバーで覆われているようだ。

女はドレスの裾を引きずりながら、ゆっくりと粘液を掻き分けるようにして進む。

女が動くと、手首と足首、それにスカートの内側の腰にあたる部分から臍の緒のように繋がっているリボンがずるずると動いた。]
2006/06/21 20:07:50
酒場の看板娘 ローズマリー
[闇の中で響いているのは、亡者達の声。
ドレスの裾に群がる幾十の手を、リボンの先に付いた装飾的な飾りの刃物が無造作に切り裂く。

悲鳴。
刻まれて闇に崩れて散って行く亡者達の哀れな指先。]
2006/06/21 20:10:42
酒場の看板娘 ローズマリー
──今度もまた随分と酷い場所へ来てしまった事。
2006/06/21 20:14:04
酒場の看板娘 ローズマリー
[言葉とは逆に、唯一露出した口元にはおだやかな笑み。

マリーは首を傾け、無言で一点を見つめる。
何も映さないエメラルドグリーンの瞳で、まるで<確信の持てる何か>がその先にあるかのように──。]
2006/06/21 20:14:48
酒場の看板娘 ローズマリー
[………………、……ぁ……、…、………、…、………]
[…………、……。…。…、…、…。…、……、………]
[…………あ…あぁぁあぃ…、……、…、…………。…]
[……………………………、し、…、て…、…、………]
[………………、………………ぁ…。…、………る。…]
[………………、……………、…、………、…、………]
[………………、…ま、…マァ、…………………………]
[………………、……………、…、………、…、………]
2006/06/21 20:15:44
お嬢様 ヘンリエッタ
[細い銀糸を引き日傘を手繰り寄せながら
 現れる氷の飛礫を硬化して弾き跳び退く。
 次なる空間の気配へ手に戻った日傘を突き
 部屋中に現れる空間を駆け回り追いかけていたが
 ぴたりと立ち止まる。
 部屋に男の戻った瞬間
 張り巡らせた銀糸を強化して引き搾る。
――ぐしゃぶしゃべしゃ
 細切れになった肉片がばたばたと床に落ちる。]
(*24)2006/06/21 20:16:34
学生 メイ
──う、ふ、ふ。
──たのしいな。たのしいね。

──またふえるよ、ふえるねふえる。

──おきゃくさま。
──おもてなしして。

──めしあがれ。

[無数の「首」を並べてままごと]
2006/06/21 20:27:22
お嬢様 ヘンリエッタ
[血溜りと化す筈の床は凍りつき
 冷たい煙を放ち後には何も残らない。
――パチン……
 仕込み刀を仕舞い踵を返す。
 くるりと日傘を弄び紅い少女は花を摘む。]
(*25)2006/06/21 20:27:39
酒場の看板娘 ローズマリー
[それは地上で黒鞄から聞こえていた、羽虫がとぶような不快なノイズ音。

マリーはそれが何処から来るのか分かっているかのように、頬笑んでいる。頬笑みには狂気は見えない。ただ穏やかに受容するように。あるいは哀しみの混じった。]
2006/06/21 20:27:43
酒場の看板娘 ローズマリー
[亡者すら居ない──此岸の果ての暗く小さな河原にたどり着くと、マリーはしゃがみ込んだ。]
2006/06/21 20:29:33
墓守 ユージーン
はぁ。そいつぁロマンチックだこと。
殺し合いに愛あるか?――そいつぁ否だ。
そこには殺し。混じり気なしの殺し合い。
絶対零度の殺意とな、灼熱に焦げる血と肉の妙。
そいつがありゃあ十分だ。
それがあれば十分だ。

遣るか。お前などにはな。
生涯渡る殺戮か?
追うものは決して辿りはつきゃしない。
俺はそんなもの要らねぇや。
一瞬でいい。
弾けるような火花がいい。

[亀裂のような笑みを一度浮かべ。]

だから、お前は邪魔だ。
へび花火みたいなもんさ、お前との殺し合いってのはよぉ。

[右が二閃。加えて、半転、相手の動きに合わせ、左手が刃引の太刀を掴み、柄の部分が肩越しに相手へと突かれる。背の紐は解け、ブン、と紐が撓る。]
(37)2006/06/21 20:36:11
酒場の看板娘 ローズマリー
[生気のない白い嬰児が未発達の小さな手で、石を積み上げている。それを覗き込み、壊れ物のように抱きかかえ、あやすように。]

──坊や、とうとう来たわ。

ずっと、坊やは此処から私を呼んでいた。
ずっと、私は坊やが此処に居る事が分からなかった。
ずっと、私は狂気の淵に居た。

私は、坊やがとうにこの世には存在しないと。
認める事が出来なかったわねえ──。

だから、坊やは彼岸には逝けず。
ずっと、1人で1人でこんな場所──。

さぞかし、寂しかったでしょう。
声が枯れるまで、私の事を呼んでくれていたのにねえ。
2006/06/21 20:39:06
酒場の看板娘 ローズマリー
[よく見れば、マリーのスカートの裾から伸びる黒いリボンは、嬰児の腹に繋がっている。]
2006/06/21 20:43:25
流れ者 ギルバート
[ゆらり。
流れる水のごとく。最小限の動きで左右に避けかわし。]

そうか──
では。
(38)2006/06/21 20:47:14
酒場の看板娘 ローズマリー
とつきと十日、坊やは私の中に居たけれど、
生きた声を聞いた事等なかったわねえ。

[マリーは、リボンで繋がった愛しい子どもをゆっくりと抱き上げる。坊やが、小さな手を中空に延ばし、くぐもった笑い声のような小さな音を発した。]
2006/06/21 20:47:47
酒場の看板娘 ローズマリー
[骨だらけの白い小さな指が、同じ此岸を指差す。]

──あぁ。
あれは、島で見た鴉だわねえ。
坊やが綺麗だと言った、銀糸を操る鴉──。
鞄の中からだけ、坊やはあちら側を見ていたのだわねえ。

[ステラとメイが惚けたように生首でままごとをしている姿が、闇の中に浮かんだ。]
2006/06/21 20:51:38
流れ者 ギルバート
殺し合おう。
弾け散る花火のごとき、
儚き刻を刻もう。

[刀の閃光をかいくぐり、前へと]
(39)2006/06/21 20:57:14
酒場の看板娘 ローズマリー
[メイの並べる「首」を指差して、]

坊や、おかしが欲しい?
──そう、いらないのね。

なら此処で座って歌でも歌おうかしら?
坊やが見えた以外の向こう側の話が聞きたいの?
それとも、私が坊やが死んでいた事以外に何を思い出したか話しましょうか?
2006/06/21 20:58:10
酒場の看板娘 ローズマリー
[マリーは、嬰児を軽く揺さぶりながら*子守唄を歌いはじめた*。]
2006/06/21 20:59:32
学生 メイ
[ふい、と顔をあげる]
[そこに新たな訪い人の姿を認めると嬉しそうに]

──おきゃくさま。ふえたね、ふえた。

[笑う]

──きゃはは。

[ぽーん、と]
[「首」が舞う]
2006/06/21 21:00:59
流れ者 ギルバートは、唇の両端を三日月のごとく吊り上げて嗤った。
2006/06/21 21:03:35
流れ者 ギルバートは、突かれた太刀の柄を掌底で払い。
2006/06/21 21:14:26
墓守 ユージーン
だからねぇ。

お前とじゃ、無理だっての!

[右の刀の残影。]
(40)2006/06/21 21:20:34
酒場の看板娘 ローズマリー
[勢い余って飛んで来た生首を、幼児にボールを投げるようにしてメイに返してやる。

──半ばむき出しにしたマリーの白い胸元で、坊やは乳房を抱えたまま既に眠っているのか、マリーが動いても泣く気配はない。]
2006/06/21 21:28:15
流れ者 ギルバート
[右の刀をダガーで弾き、・・・
と。そこまでは以前と同じ。
が。
一条の線と化す速さで刃を次々と繰り出す。
流星雨のごとく、
驟雨のごとく。
喉下を、眼球を、胸を、腹を。]
(41)2006/06/21 21:31:46
学生 メイ
[投げ返された「首」を手の中で玩び笑む]

──ありがとう。
──あなたは、だぁれ?

──あかちゃん、かわいいね。
──よくねてるね。かわいいね。

[眠る嬰児を飽く事無く眺めている]
2006/06/21 21:34:07
墓守 ユージーン


[へらへらとした笑みが少し引き締まる。]
[掌底で払われた左の刀を滑らせ柄を逆手に持ち、喉下、眼球、胸へと突かれた刃を払う。腹への刃を受けれないと見るや、後方へと跳躍。脇腹を掠った血が舞う。]

へぇ。
(42)2006/06/21 21:42:53
流れ者 ギルバートは、墓守 ユージーンの懐に飛び込み。
2006/06/21 21:44:21
墓守 ユージーンは、喉を鳴らした。
2006/06/21 21:45:31
流れ者 ギルバートは、墓守 ユージーンの足元でしゃがみこみ、薙ぎ払うように足払い。
2006/06/21 21:46:52
酒場の看板娘 ローズマリー
[メイに微笑みを返す。
顔面に巻かれたラバーのリボンがするすると滑り落ちるように解ける。瞳は何も映していないが、メイの気配を感じている。]

私はローズマリー。
マリーと呼んで。
鴉と遊んでいるあなたも、あの島から来た子なのかしら?
2006/06/21 21:47:48
流れ者 ギルバートは、同時に斜め上へも切り上げる。
2006/06/21 21:50:11
墓守 ユージーン
[ドン!]

[刃引の刀を地面に突き立て、ギルバートの足を防御。]
[背後へ回る宙の途中でも刀は閃き。]
[背中へ向けて右の刀を十文字。]
(43)2006/06/21 21:52:11
流れ者 ギルバート
[太刀が突き立てられたと見るや、素早く足の振りを変え。
背後へと回る動きを察知したかせぬかの合間に、背後へと自ら倒れ込み。
背中に向けられた刀の攻撃をすかすと同時。
間髪入れず片手を屈伸させ倒立し、頚部と頭部を薙ぐように両足を旋回させる蹴り。]
(44)2006/06/21 21:59:12
学生 メイ
──まりー。よろしくね。

[「島」という言葉に小首を傾げ]

──よくわからない。
──まえは、だぁれもいなかったの。でも
──すてらがきてくれたの。
──まりーもきてくれたの。

[嬉しそうに、嬉しそうに笑う]

──みんなしねば、さみしくないね。
2006/06/21 21:59:31
流れ者 ギルバートは、蹴りを放つ遠心力と左手一本の筋力だけで跳躍、間合いを取る。
2006/06/21 22:00:32
酒場の看板娘 ローズマリー
──あぁ、あの島。
坊やの気に入った獣はまだ生きているのかしら?
あの人は、強い相手と殺し合いが出来ているのかしら?

[腰のリボンは坊やに繋がっているが、手足に巻き付いたリボンが紅い闇の中、何処へ続いているのか分からない。
マリーは坊やを抱いたままメイの言葉に首を傾ける。]

「──みんなしねば、さみしくないね。」
2006/06/21 22:03:22
酒場の看板娘 ローズマリー
あそこも此処と変わらず、酷い場所だったわね。
でも、あなたはおぼえて居ないのね。

此処へ来て正気に返り、死んでいる気がしない私は、まだ狂っているのかしら──。

[──手首のリボンをじっと見る。]
2006/06/21 22:06:18
学生 メイ
[マリーの慨嘆など耳に入らぬ様に、呆けた瞳でそのリボンの端を捕まえようと手を伸ばして遊んでいる]

──きゃはは。
2006/06/21 22:09:33
修道女 ステラ
[闇より鴉を伴い、現れる]

まあ。

お客様ね。
お客様だわ。
貴方は獣ではないわね。
獣ではないわ。

[金色の瞳を細め]
冥府へようこそ、ね。
2006/06/21 22:17:23
お嬢様 ヘンリエッタ
[建物から出ると人通りのない腐敗臭漂う繁華街の通り
 昼間はなかった屋台が一軒
 煌煌と明かりを照らし肉を焼いている。
 香ばしく焼ける香りに食欲をそそられる。
 軽やかな足取りで屋台へと向かい
 無言のまま肉を焼く女を大きな瞳がじっと見つめる。
 視線が絡み合う。]
(*26)2006/06/21 22:18:36
学生 メイ
──すてら。
──ねぇ、すてら。
──おともだちなの。
──さみしくないね?
2006/06/21 22:24:09
酒場の看板娘 ローズマリー
[リボンが触れようとするメイの手首を切り落とす。]

──危ないわよ。

[切り落とされた手首をメイに返してやりながら、動かしたリボンにも触れる。手足のリボンはどうやら同じ方向に繋がっているようだ。]
2006/06/21 22:24:16
墓守 ユージーン
[刀は、薄っすらとギルバートの服と表皮を浅く斬るに終わる。]
[首を仰け反らせ、蹴りを避けるともう一度、刀を振るった。]
[ギルバートが左手の筋力で、刀を避けながら距離をとるのを見て、間髪居れずに疾走。]
(45)2006/06/21 22:26:19
学生 メイ
[すぱりと手首が切り落とされ、けたけたと笑う]

──すごいね、りぼん。
──とれちゃった。たべれる?

[かぷりと返してもらった己の手首に歯を立てた]
2006/06/21 22:29:56
お嬢様 ヘンリエッタ
[視線は女を捉えたまま投げられた串をひらりと避ける。]

お客様に向かって失礼ね、失礼だわ、失礼よ。
本当に此処は礼儀知らずばかりね。

[大きな瞳が紅くひらりと煌く。]

そうよ。
でも私は生が好きなの。
お前の肉を寄越しなさい。

[言い終わるより早く屋台の幌の裏側より
 矢の雨が降る。
――バラバラバラ……
 硬化して弾いた矢は
 地面だけでなく肉を焼く鉄板の上にも落ちる。
 其の外見からは想像もつかないほど俊敏な動きで
 屋台から飛び出してきた女が
 肉捌きようの包丁を振り下ろす。]
(*27)2006/06/21 22:30:41
酒場の看板娘 ローズマリー
[鴉に話し掛けられて坊やが目を覚ます。]

──獣?

[ステラの言う<獣>は、ギルバートを指している訳では無いらしい。マリーの脳裏に自分の心臓を抉った紅い少女──ヘンリエッタの姿が浮かんだ。それに、ユージーンに坊やが示した──悪鬼、ヒューバート。

紅い悪夢の中で、何故自分は坊やが死産だった事を思い出したのか。
鞄の本来の姿に、何故あの時自分が気付く事になったのか。]

[──ユージーンだ。
と、マリーの中で声がする。

焼き切れそうな世界の中で、染み込む水のような声。]
2006/06/21 22:37:03
お嬢様 ヘンリエッタ
[――ひゅ……
 抜いた仕込み刀で受けるも
 一撃の其の重さに半歩下がる。
――カチリ……ドゥン……
 背面より迫る少女の頭より大きな鉄球に
 地を蹴り跳ぶ。
 見越していたように上空で待ち構えていた女に
 日傘を向け反転。
 薔薇の花弁が襲い掛かる。
 女が花弁に切り刻まれながら包丁を振り下ろすのに
 仕込み刀がいなす。
――ガチン、パチン、キィン……
 滅多矢鱈と振り回される巨大な刃。]
(*28)2006/06/21 22:38:18
流れ者 ギルバートは、そのままバク転して更に間合いを拡げ。
2006/06/21 22:39:07
酒場の看板娘 ローズマリー
[メイに向かって、]

リボンは獣の皮膚で出来ているからねえ。
何度殺されても再生する、呪われた獣の皮膚で──。

[<獣>と言う言葉に反応して、坊やが火の付いたような激しい声で泣き始める。それは、鞄の底から聞こえたいたものとは違う、健康な赤子のそれのような声で。]
2006/06/21 22:39:08
酒場の看板娘 ローズマリー
[マリーは「ごめんなさいね」と2人に声をかけて、坊やをあやしながら*此岸を歩き始めた*。]
2006/06/21 22:39:25
流れ者 ギルバート
[す、と体勢を整え、左を前に斜めの構え。
疾走するユージーンを待ち受ける。]
(46)2006/06/21 22:42:28
学生 メイ
[亡者は己が手首を咥えたまま、手を振り見送った]

──またね。
2006/06/21 22:42:32
墓守 ユージーンは、流れ者 ギルバートの間合いの外で、立ち止まる。
2006/06/21 22:44:00
墓守 ユージーン
悪くねぇ。
悪くねぇけど。
(47)2006/06/21 22:47:36
墓守 ユージーンは、刀を下段。何も持っていない左手を後ろへとやる。
2006/06/21 22:48:41
流れ者 ギルバート
悪くは無いが、愉しくない、のだろう?

[ちらり、と一瞬のみ切ない笑み。]
(48)2006/06/21 22:51:33
お嬢様 ヘンリエッタ
[地に降り立つも剣劇は終わらず踏み込めば
――カチッ……
 屋台の鉄板前方部から肉を刺す串が放たれる。
 其の先端は錆びたように赤茶けて
 不快な毒の匂いを纏う。
 一歩下がりひらりと身を引く。
――カチッ、カチッ……
 ぞくり
 跳ね上がるのと女が飛ぶのはほぼ同時。
――ドンッ……
 地面で爆発がおきる。
 中空で待ち構えていたように少女を狙うボウガンの矢。]
(*29)2006/06/21 22:51:57
流れ者 ギルバート
この男もまた、違った。
それだけのこと。
2006/06/21 22:53:41
流れ者 ギルバート
待てる。
今まで待ったのだから。
2006/06/21 22:55:39
流れ者 ギルバートは、墓守 ユージーンを黄金の眸で見つめている。
2006/06/21 22:57:49
美術商 ヒューバート
おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・。

[駆け巡る世界。自分を中心に吹き飛ぶ世界。
 だが、それは壊れた悪鬼の幻想。
 もはや彼に見えているのは、高速の蜃気楼]
2006/06/21 22:58:01
墓守 ユージーン
来いよ。
俺の命を奪りたいなら、全力で来いよ。
殺す気で来いよ。

奪いとれ。
俺は遣らねぇ。
だから、奪え。
請うな乞うな浅ましい。

殺し合いの最中に、そんな笑みなんて浮かべるんじゃねぇ!
お前は殺し合いを望んでいるのか?
あぁ、本当に望んでるのか?

今のお前じゃ熱くならねぇ。
(49)2006/06/21 22:58:43
修道女 ステラ
お友達。
お友達ね。

[常葉色の女を見送りながら、
少女に微笑む。]

駄目よ。
いけないわ。
いけないのよ。
食べちゃ駄目。
手が動かなくなるわよ。

[翠の少女の手首を撫でて銀糸を閃かせ]

繋ぎましょうか?
おままごとも出来ないわ。
出来ないわね。
2006/06/21 22:58:57
墓守 ユージーン

──────へび花火だ。
(50)2006/06/21 23:00:51
墓守 ユージーンは、刀を下げたまま無防備にだらりと歩み寄る。
2006/06/21 23:01:07
お嬢様 ヘンリエッタ
[串と同じく赤茶けた毒の匂いに仕込み刀で弾く。
 腰に帯刀していたらしいもう一本の包丁を持ち
 両の腕から大きな包丁がふるわれるのに
 硬化して受けるも地面に叩き落とされる。
――カチッ……
 降りてくる血塗れの女に向かって踏み込もうとした瞬間
――ボゥッアッ……
 目の前に火柱があがるのに慌てて進行方向をずらす。
 待ち受ける女が包丁をふるう。]
(*30)2006/06/21 23:01:40
学生 メイ
──あそべないのは、やだ。

[はむ、と咥えていた手首をそれでも名残惜しそうに離しステラに差し出した]

────────?

[どこかで、「獣」の雄叫び]

──なんだろう。

[どこか浮き浮きと視線を廻らせる]
[微かに、「におい」]
2006/06/21 23:02:45
墓守 ユージーンは、歩くにつれ凍えるような殺気を滲ませた。
2006/06/21 23:03:43
美術商 ヒューバート
おぉぉぉぉぉ・・・止まれ・・・止まれぇぇぇぇぇ!!

[目の前を過ぎ去る高速の刹那。
 廻る世界・・・廻る廻る廻る廻る廻る廻る]

止まれ・・・止まれぇぇぇぇ・・・おぉぉぉぉぉぉぉ!!

[迅さの流れを追うように漂っていく]
2006/06/21 23:05:19
修道女 ステラ
[くい、と銀糸を銜えて引っ張り縫い止める。
少女の細い手首を手に。]

……

獣。
獣が来るわ。
来るわね。


[紅い舌を、ちろりと出して]

血のにおいね。
2006/06/21 23:08:00
流れ者 ギルバート
[ユージーンの言葉に、ふ、と嗤い。]

──そうだな。
そも、お前を連れて行きたいと願った時点で、俺は敗北していたのだろう。

[輝く眸から一切の感情が欠落し。
獣の眼へと。]


それでは本気で行こう・・・
ユージーン。
俺の旅にお前はいらない。
さらばだ。
(51)2006/06/21 23:08:08
流れ者 ギルバートは、水鏡のごとく、あらゆるものを吸い込む虚無のごとく。
2006/06/21 23:09:16
流れ者 ギルバートは、ただ、ひたすらにそこに「ある」。
2006/06/21 23:09:42
美術商 ヒューバート
[咆哮をあげながら漂う悪鬼]

おぉぉぉぉぉぉ・・・止まれぇぇっ!!

[その表情は、もはや紳士のそれに戻ることはないだろう。
 悪鬼・・・いや、むしろ餓鬼、畜生。
 その体は、少女、女に近付き・・・過ぎ去る]
2006/06/21 23:11:26
学生 メイ
──ありがとう。

[ステラの「獣」という言葉に小首を傾げ]

──けもの?
──あかい……、あかい。

[脳裏に朧に浮かび上がる闇の紅]

────。

[すぅ、と表情が消えた]
2006/06/21 23:12:06
墓守 ユージーン
はっ。
これだから男色の気のある奴はねぇ。
これでも、俺はお前を人喰いにしちゃあやる奴だねぇと思ってたんだぜ。


さぁ、来い。

[刀に左手を添え、真横に構えた。]


─────いい顔になった。
 
(52)2006/06/21 23:13:02
墓守 ユージーンは、チリチリと刺す空気を感じた。
2006/06/21 23:13:44
酒場の看板娘 ローズマリー
[マリーの横をヒューバートが高速で通り過ぎて行く。
それが悪鬼である事に、マリーは気付かない。]
2006/06/21 23:15:24
流れ者 ギルバート
[体を左を斜め前にし構えたまま。
ダガーをその半身で隠すように。

ゆぅらり、とその身体がぶれ。

瞬撃。            ]
(53)2006/06/21 23:17:37
流れ者 ギルバート



      無。



2006/06/21 23:18:06
墓守 ユージーンは、流れ者 ギルバートと激突する。悲鳴のような金属音が鳴り響いた。
2006/06/21 23:18:40
流れ者 ギルバートは、閃光と化した。
2006/06/21 23:18:54
酒場の看板娘 ローズマリー
[リボンを辿って歩くうちに、仄かに明かりが見えて来たのは何故だろう。勿論、通常の視覚を持たないマリーには明かりは見えないのだが。
──只、闇の密度が下がった事には気付いていた。]
2006/06/21 23:19:22
お嬢様 ヘンリエッタ
[――ガチン、ガィン、ギィン……
 一度踏んだ地面以外を踏まず
 出来るだけ其の場に留まりながら重い包丁をいなし
 仕込み刀をふるい時折硬化して防ぐ。
 日傘を回し閉じ攻撃の手を強める。
――斬、斬、斬、突、斬、突……
 弾かれ防がれるも女の瞳に汗が流れ込む。
 一瞬の隙。
――斬……
 きりつけ振り出そうとした腕ごと腹を裂く。]
(*31)2006/06/21 23:19:29
修道女 ステラ
―――お嬢さん?

[表情が消えた翠の少女を訝しげに]

ああ。
獣の所為?
獣の所為かしら。

ああ。
あの女性は大丈夫かしら。
お子様は大丈夫かしら。
2006/06/21 23:20:12
学生 メイ
[傍らを高速で何かが駆け抜ける]

────?

[繋いでもらったばかりの手首が飛ばないように押さえ、風の行方を見る]
[「におい」、が]

────。

[そこには既に闇のみが在り]
[虚無の眼で、ただじっと虚空を見つめる]
2006/06/21 23:20:16
墓守 ユージーン
[先程まで目の前にいた男とは全く別の動きをする。]
[まさに獣の動きだった。]
(54)2006/06/21 23:24:01
流れ者 ギルバート
[閃光は千条にも万条にも分かたれ。]
(55)2006/06/21 23:26:42
酒場の看板娘 ローズマリー
[周囲の気配とはまた別に。
乳房を持たせ乳を含ませても、一向に泣き止む気配のない坊やに、マリーは哀れむような笑みを向ける。]

「獣」と言った言葉が気になったのでしょう?
坊やの本当の父親の正体を私が思い出してはいけないと案じたのでしょう?

大丈夫よ、坊や。
私はもう、思い出してしまった。
──ご主人様は残酷な方だった。
2006/06/21 23:28:07
修道女 ステラ
―――

[鴉が闇色に溶ける]

……
獣は。
食らうかしら。
食らわれるのかしら。

[口の中だけで呟いて]
2006/06/21 23:28:40
お嬢様 ヘンリエッタ
[見開かれた女の瞳。
 更に振り下ろされる包丁を日傘の柄がいなす。
――パチン……
 仕込み刀を仕舞う。
 たん、肉体を強化して踏み込み
――グチャリ……
 肋骨の下から手を潜らせ心臓を掴み出す。
 ぶちぶちぶち。
 鮮血が飛び散る前に傘を開いた。]
(*32)2006/06/21 23:28:44
酒場の看板娘 ローズマリー
坊や、おまえの父親はそのリボンと成り果てた黒く誇り高い獣。

私はご主人様が望んでいるのを知り、獣に薬を盛って交わったのだわ。坊やの存在をご主人様が望んでいたのを知っていたから。けして口にする事はなかったけれど、本当は望んでおられた事を。

あの忠実な獣も知っていた。
知っていて謀に堕ち、皮を剥がれる屈辱を甘んじて受けた。
あの獣はご主人様を愛していた。
私が屈辱を受け入れたのも同じ。

でも、ご主人様が欲しかったのは、獣でもなく、私でもなく。
自分と同じ不死の人間の化け物だったのよねえ。
発狂した私がお前をご主人様のお好みに、おまえを育てる事を望んでおられた。

けれど、呪われた獣の血を引いた坊やは。
皮肉な事に生まれる前に死んでしまった。
2006/06/21 23:28:50
学生 メイ
[ふい、と]
[虚空を見つめたまま]

──もうすぐ。
終わるね。

[呟き落とした]
2006/06/21 23:29:18
流れ者 ギルバート
[  


        無。





                       ]
(56)2006/06/21 23:29:22
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